BLANK POP!!!!

好きな音楽や本について好きなように語ります。たまに街歩き日記なんかも。

空白のひとりごと

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ライブ予定が詰まっていると、生きてるのが楽しい。

読みたい本があると、生きてるのが楽しい。

いい世界だな~。なんて。

 

楽しみをもっと実感するために、これからのライブ予定や読みたい本を綴ります。

 

2020年のライブ予定

◆2020年2月22日(土)

 HEY-SMITH presents

 ハジケテマザレ tour @大阪

◆2020年3月27日(土)

 ZOC 

 Zepp TOUR2020 FINAL INNOCENT @福岡

◆2020年3月か4月

 東京事変(チケット当落は2/1発表w)

 Live Tour 2020 ニュースフラッシュ @福岡か東京

◆2020年5月辺り

 Suspended 4th

 ドラマーデニスさんのCampFire企画 @場所未定

 

 

うーーん、我ながらジャンルも様々で面白い。

ZOCと東京事変は初めてのライブになります。

(事変は当選すればの話ですが…)

 

ハジケテマザレは、ここ数年毎年行っています。

2019年は開催されず残念だったので、嬉しいなー。

いつもは屋外ですが、今回はライブハウスサーキット形式のハジマザ。

大阪のたこ焼き食べつつ、ゆっくり見たいかな。

 

サスフォー/デニスさんのCAMPFIREは、新しいドラムを購入するためのクラウドファウンディングでした。

特典として、参加者限定でドラム開封の儀をするそう。

こんな機会めったにないよ~。

 

ZOCは、チケット申し込んだ日にさやぴの脱退が報告されました。

正直悲しいですが、今の体制でのライブを思いっきり楽しみたいです!

ちなみに、アイドルのライブに行くのが初めて…!!

どんな雰囲気だろう。

女性一人で行くとか他にもいるのかな…。

なんか緊張するな…。

 

とにかく今の願いは、東京事変のツアーに当選しますように!!!

 

今読みたい本

「カインは言わなかった」/芦沢 央

「魔眼の匣の殺人」/今村 昌弘

「落日」/湊 かなえ

「時限病棟」/知念 実希人

 

思い浮かぶのはミステリーばかり…。

そして、これまでにも購入してファンとなっている作家さんたちです。

ああ、読みたい!!買わねば!!

 

わたしは本屋さんが大好きなので、欲しいものがなくても本屋に行きます。

ポップなんかを見ながら、ピンときたものを買うのもしばしば。

特に小説は、直感での出会いを信じます。

 

最近、家の近くにブックカフェを発見したので、気になる本をお茶しながら試し読みすることも多くなりました。

ビジネス書なんかは、試し読みしてから買いますね。

小説よりも、自分に合う合わないがはっきり分かれる気がするので。

 

今日のひとりごとのBGM

ブログ書く時は音楽を流すのが好きです。

 

だけど今日は、ルンバが掃除してる音…。笑

あんまり集中できません…。

まあまあ、掃除サボった私が悪い!

 

「正直書評」の酷評から気になった「アッシュベイビー」/金原ひとみ

過激な傑作「アッシュベイビー」を書いた金原ひとみよ、何処へ?

「正直書評」より引用

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金原ひとみといえば

金原ひとみといえば「蛇にピアス」だ。

家出ギャル少女と、人体改造に片足突っ込んだ少年が出会って孤独を共有しながら儚い愛を知る。

映画を観てから10年ほど経ちますが、衝撃的な映像は今も忘れられません。

わたしがまだ知らないこんな世界があるんだ、と人体改造に魅力すら感じていました。

でも、結末に向かうにつれて悲しくてたまらなかった。

幸せを願わずにいられかった。

そんな、淋しさと心苦しさが残る作品でした。

 

金原ひとみさんは、売れっ子作家だと認識しています。

だけど、蛇にピアスの痛々しい性的表現の数々がちょっと苦手で、他の作品は避けていました。

そんな時に、冒頭でご紹介した正直書評に出会いました。

 

「正直書評」での酷評が気になる

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随分前に出版されたようですが、つい最近図書館で出会いました。

ブログを始めたものですから、書評に惹かれたんです。

 

読んでびっくり。

豊崎さんの毒舌たるや、笑いそうになります。

感じたままを、何一つ持ち上げることなく書き綴られていて、とても面白いです。

そんな中で気になった書評が金原ひとみさんの「星へ落ちる」でした。

 

悲しいことに、期待して読んだらハズレだったということはたまにあるわけで......。

それが金原ひとみの「星へ落ちる」。

「正直書評」より引用

 

もう、ハズレだとストレートに言ってるわけですよ。

もちろん、売れっ子作家だからと言って毎作品が素晴らしいことはないでしょう。

それに、作品の好みは人それぞれ。

だけど、作者にも届くであろう声を発せられるお方がハズレと堂々と言うことに好感を持ちました。

 

ということで「星へ落ちる」は豊崎さんいわくハズレだそうです。

でも、アッシュベイビーは傑作だと。

そう綴られています。

赤ん坊しか愛せない究極のペドフィリアを扱って過激な「アッシュベイビー」(集英社文庫)という傑作を書いた金原ひとみよ、何処へ?

こんなつまんない三角関係小説に、ただでさえ少なそうなHP(ヒットポイント)を費やしてちゃ、だめじゃん!

「正直書評」より引用

こう言われますと「アッシュベイビー」が気になって気になってしょうがないんです。

 

「アッシュベイビー」を読んで

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性的趣向は人それぞれということは理解できます。

でも、ペドフィリアは理解したくもない。

大きな嫌悪感と、そういった事実を知ったことに罪悪感さえ覚えるような読後でした。

 

アヤが村野さんにあれだけ恋心を抱くのは可愛く思える。

掴み所がなくて人に媚びないミステリアスな男性を何故だかとてつもなく好きでたまらなくなる。

そういう心理はわたしにもあります。

 

「好き」

村野さんへの溜まり溜まった色んな欲求を、とにかく「好き」と伝えることで発散させようとする。

これも、なんだか分かる気がする。

 

でもなー、やっぱり私は血とか内臓とか苦手なんですよね。

アヤのように、人を惨殺する妄想しちゃう人って現実にいるんでしょうか。

抱えきれない吐き出せない思いを、自らの脚を刺すことで解消する人がいるんでしょうか。

 

金原ひとみさんは、やっぱりわたしの知らない世界をたくさん知っている気がします。

もっと他の世界を知りたい、って思っちゃう。

でも、痛い思いはしたくないから、やっぱり読まないかな。

 

Billie Eilish「bad guy」に中毒性がある理由

 

あなたはこの曲を聴いたことがありますか?

きっともう既に、虜になってるはず。

 

 

Billie Eilish / 「bad guy」

 

いつの間にか知っていた

ある日わたしは、いつものようにブルーハムハムちゃんを眺めた。

ただただアニメーションが可愛い。

なんだか音楽もステキ。

この時はそれぐらいの感覚だった。

 

それが、2019年の秋頃になってそこら中で聴くようになった。

この「bad guy」を歌うアーティストのビリーアイリッシュさんは、とんでもなく売れっ子らしい。

世界中で音楽の賞もい受賞しているとか。

 

その波はやっぱりyoutube界にも押し寄せる。

TikTokでも流行ったのか。

最近は、歌ってみたとか踊ってみたとかいっぱいあるもんね。

そういえば、わたしが大好きなユーチューバーのセカンドストリートも踊ってた。

 

そして最近では、テレビドラマでも使われていた。

日曜ドラマ「シロでもクロでもない世界でパンダは笑う」だ。

ずるい。

とってもずるいよ。

bad guyが流れるだけで、ドラマの宣伝CMを何回も再生したくなっちゃう。

 

中毒性の理由とは

これはあくまでも、わたしなりに感じる中毒性の理由です。

曲のテンポ

BPMを計ってみました。

bad guyのテンポはBPM=135。

音楽用語の速度記号ではAllegro(アレグロ)にあたります。

早足で歩く速度でしょうか。

踊ってみたとかダイエットダンスが行われているように、心拍を上げて動くにはよい速度。

まさに、ノリやすい。

MV中にも、ビリーアイリッシュ自身曲に合わせて飛び跳ねていました。

跳ねてノルにはとっても心地よい速さ。

 

跳ねるリズムとシンプルなサウンド

ダンスサウンドでよくあるように、バスドラで一定の表リズムを刻みながら、ハットで裏を取る。

そして、半ばで行われるハンドクラップ。

面白い程に聴いているこちらの気持ちが跳ねだす。

また、いたってサウンドはシンプル。

大きなホールやだだっ広い屋外で聴くのも最高だろうけど、部屋で一人ひっそりと聴くにもいいシンプルさだと思う。

どんな気分にも合う軽やかさ、だろうか。

 

テクノとかEDMとかも踊るにはとっても楽しい。

だけど、気分が上がってないと心がついていかない。

それなのに、このbad guyは落ち着いた時や落ち込んだ時でも心がうまくノレる。

不思議だわ。

 

不穏さと不安定さ

シンプルなんだけど、醸し出す旋律はダークで危うい雰囲気だ。

また、MVでもフラストレーションが爆発するような若さがある。

すぐには理解できないような、分かり合えないような、そんな不安定さがさらに魅力を引き立てる。

ビリーアイリッシュの色っぽい声もまたいい。

歌うというよりは、呟くように吐き出す言葉。

冷静にクールに声を出すのに、抑えられない感情がのっている。

うーん、たまらない。 

 

歌詞の意味や日本語訳

楽曲だけでここまでの魅力があるのに、驚くのはその歌詞だった。

MEET ME SATURDAYがいい感じの日本語訳で歌ってる。

歌詞の意味を理解すると、想像力がすごいと思う。

さらに、ビリーアイリッシュがどんな人間なのかもっと気になる。

白のシャツが血で 染まっていくゆっくりと

貴方は逃げてく 罪な人ね

膝のアザは 貴方のためにあるの 

好きにさせて欲しい

本心?違うの

 たくましくて 暴力的で 

満たされなくて 胸張っていて 

でもお互い様だって 貴方の人生めちゃくちゃにして

I’m the bad guy 

知らぬ間に支配されてる毎日

貴方のペットになってしまうの

ママがこの歌を知ってしまったら

私のボーイフレンドに同情しちゃうの

 たくましくて 暴力的で 

満たされなくて 胸張っていて 

でもお互い様だって 貴方の人生めちゃくちゃにして

I’m the bad guy 

 

もっともっと欲しい

もう何度リピートしてるか分からない。

それでも、まだまだ聴いていたい。

この曲を好きになるほどに、彼女自身をもっと欲する。

きっとわたしは、今以上にビリーアイリッシュの沼にハマっていく。

沼に落ちていくというよりは、頭上から彼女に食べられていく感じだろうか。

それもいい。

もっとまみれたい。

元旦にファンクラブに入会し、東京事変のツアーに即申し込んだわたしは大人

今週のお題「二十歳」を見てふと思いました。

音楽のことばかり考えていた人生で、わたしが大人になったなーと実感することです。

 

成人式を迎えたころは

二十歳の頃のわたし。

私は短大に通っていたので、社会人になった年だ。

短大生の頃は学校の授業なんかよりも軽音サークルのことで頭がいっぱいだった。

バンドをしたくてしたくてたまらなくて、学校を卒業し社会人になることが悔しくてたまらなかった。

実際には、社会人になってからの方が金銭的に余裕が生まれたためすぐに切り替えられた。

欲しい機材に手が伸びるし、チケットノルマを払うのもなんとかなった。

それでも、お金はカツカツ。

 

私の二十歳は11年前なので、2009年。

あの頃は、ミドリや9mm Parabellum Bulletモーモールルギャバンが大好きだったな。

 

地方に住んでると、近くで好みのバンドがライブをしてくれる機会は少ない。

福岡まで来てくれるバンドはごくわずかだ。

モールルはまだ小さいライブハウスで全国もよく回ってくれていたのでライブにも足を運べたな。

でも、それ以外に好きだと思うバンドのライブはめったに行けなかった。

お金が無かったからだ。

 

チケット代、交通費、遠征代。

全然捻出できなかった。

今思い出しても悲しい。

 

それでも、自身のバンド活動はできる範囲でやっていった。

月に1回か2回はライブして、自主製作のフライヤーやCDも作った。

お金はなくても曲は作れるんだよね。

でも、もっとインプットすべきだったと、今でこそ思える。

 

わたしは頑張ってるつもりでいたけど、盲目的で、本当に視野が狭かった。

 

自由なお金が手に入るように

それから時は過ぎ、バンドは挫折して辞めた。

辞めるにあたって色んな理由があったけど、なんとなく社会人として自立しよう、なんて思いが強かった。

 

転職をして収入を上げることができた。

これまで自分のバンド活動やガソリン代ばかりに使っていたお金は、自分自身に使えるようになった。

美味しいものが食べられて、旅行に行けて。

服や靴も好きに買えるようになった。

 

挫折した音楽から目を背けたかったのもある。

これまでできなかったことをたくさんするようになった。

 

でも結局、音楽に戻っちゃう。

やっぱり好きは変えられない。

売れているアーティストを直視できるようになって、ライブハウスが楽しくなってきた。

心が一皮むけたんだろな。

 

経験値が増えて大人になった

それからさらに時は経ち、30歳が近づいた頃。

経験や体験は何事にも代えられない。

そういう考えを持つようになった。

 

今まで足を運んだライブの数々を思い出してみる。

知り合いのライブに行って、対バンに出ていたBO NINGEN。

初めて行った夏フェスで見て涙したアンジェラ・アキ

モールル目当てで行ったサーキットライブで見た、andymoriやセバスチャンX。

駅前のフリーライブで偶然見かけたMOSIMO。

とっても貴重な出会いだ。

そして、忘れられないライブだ。

 

今はネット上ですぐに音楽が聴ける。

だけど、ライブは生もの。

そのアーティストがいつ活動を休止したり辞めてしまうかも分からない。

今体験できるこの瞬間を、大切にすべきだとやっと気づけた。

生きていた峯田和伸

わたしは中学生の頃にGOING STEADYの「さくらの唄」を聴いてバンドに憧れた。

なんかよく分からないし、ロックも知らないし、たまらなく下品な感じがしたけど、惹かれて惹かれてしょうがなかった。

インフルエンザで学校を休んだ日、ラジカセで何度も何度も「さくらの唄」をリピートして聴いていた。

ちょっと頭おかしかったかも。なんて。

 

高校生になった頃、気づけばゴイステは解散して銀杏BOYZになっていた。

「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」も「DOOR」もわたしの青春になった。

他には何もいらない、ってぐらいに好きだった。

だけどこの頃は両親が厳しくて、ライブに行かせてもらえなかった。

そこまで真剣に行こうともしていなかった。

 

そして、また気づけば銀杏BOYZもライブをしなくなってしまう。

こんなにずっと好きなのに。

 

でも、時が経って銀杏BOYZはライブ活動を再開した。

メンバーは変わってしまったけど。

「もう後悔したくない」その一心で、やっと初めて銀杏のライブに行けた。

それが、2016年の世界平和祈願ツアーだった。

 

「あー、峯田和伸が生きてた」

ついわたしはこう思った。

聴きたい音楽、見たい姿がそこにあったのだ。

昔見ていた、わたしの頭に残っていたバンドの形とは変わっていたけど、行って良かった。

本当に良かった。

 

気になるアーティストが見たい形で生きてるうちに、足を運ばないと。

そう強く思った日になった。

 

東京事変の再生

銀杏のライブに行けた一件があってからというもの、予定が合えばライブに行くようになった。

決して安くはないチケット。ワンドリンク代と交通費。

無限にライブに行ける程の余裕があるというわけではない。

でも、うまくやりくりはできる。

目標に向かって稼ぐ、ということも覚えた。

貴重な一瞬一瞬を逃さないのだ。

 

そう思っていると、やってきた爆弾的ニュース。

東京事変 再生』

待ち望んでいた。

わたしが18歳でバンドを始めた頃、何を血迷ったのか初めてドラムでコピーしたのが事変だ。

群青日和」/東京事変

何度も何度も聴いたし、スコアとにらめっこした。

授業中、先生の話は聞かずにスコアを見ながら膝ドラムで練習していたほどだ。

好きにならないわけがない。

 

椎名林檎は生き続けている。

わたし達の期待を裏切らない。

いやむしろ、期待を毎回越えてくるほど。

それでも、東京事変が好きだった。

同じ椎名林檎のボーカルでも、楽曲は全く違う。

東京事変の曲は東京事変の曲なのだ。

 

この一瞬を逃したくないと思ったわたしは元旦にすぐファンクラブに入会した。

ファンクラブだと先行抽選が行われるからだ。

入会費5000円。

ツアーに当たった場合のチケット9999円。

何も迷わず申し込む。

 

わたしは、こういった瞬間のために生きているとさえ思う。

 

大人になった瞬間

お金が稼げるようになった時じゃない。

お金を自由に使えるようになった時でもない。

行動力がついた時も違う。

 

体験が最も自分にとって大切であり必要なことだと認識した時。

これが、わたしが大人になった瞬間だ。

 

 

 

どうかどうかどうかどうかどうか。

東京事変のチケットが当たりますように。

小説「屍人荘の殺人」にガッカリしたあの頃と、今のわたしとの違い【ネタバレ有】

 「屍人荘の殺人」/今村昌弘

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「とにかくすごい!」「こんなの読んだことがない」「驚くこと間違いなし」

そんな紹介文句が軒を連ね、とても興味を惹かれたのを記憶しています。

この小説を初めて読んだのが、2018年の春頃。

当時、王様のブランチの小説ランキングで紹介されたことが出会いでした。

ハードカバーの重みを感じながら、わくわくしてレジに持っていたいったなー。

 

しかし、あの頃のわたしは、想像とは全く違う反応をすることになるんです。

 

 

ミステリーとは

夏の合宿

「今年の生贄は誰だ」という脅迫状

過去の自殺者

やたら出てくるクローズドサークルという言葉

 べったべたな展開で始まる物語。

ミステリ愛好会という、うさんくさいサークルに所属する主人公の葉村くんと、「神紅のホームズ」と呼ばれるミステリーオタクの明智くん。

こういう、よくあるコンビが出てくるところも好き。

わたしは好きな運びです。

ここまでは。そう、ここまでは。

 

読み手にも襲う不穏な気配・・・

ペンションである紫湛荘に向かう途中の発言に、伏線は隠れていました。

「夏とレジャーと若者といえば、僕はミステリよりパニックホラーを思い浮かべますけどね」

「そうそう。ああいう舞台ってたいてい夏じゃないですか。そして羽目を外しているメンバーが真っ先に餌食になる」

「僕らはその餌食ってわけだ」

 こんなあからさまな発言があると、それはただのフリだと思うわけですよ。

そう言ったって、そんなことは起きやしないだろう。

それがミステリーだろうって。

 

でも、わたしが言う「ミステリー」とはなんだったんだろう。

ここから、そう考えざるをえない作品になります。

 

まさかの展開

徐々に迫りくる、敵というか災いの影。

62ページの辺りでは、それはまだ現実的な細菌兵器だと思っていました。

ただ、不気味な一文が気になる。

もう後戻りはできない。これが彼らの革命の始まりであり----人生の終わりだ。誰一人として革命の結果を目にすることはできないだろうし、仮にそれが叶ったとしてもその時の彼らは意味を理解できはしまい。

「その時の彼らは意味を理解できはしまい」

死んじゃうからかな、って予想もしました。

すぐに、そういことか、と納得しちゃいますが。 

 

そう、ここで本作最大のネタバレ。

この物語の鍵となるのは「屍」すなわち「ゾンビ」だったんです。

それはもう、とても驚きました。

これだけ話題になっていたけど、ネタバレはほとんど目にしなかったんで、ここまで読むまで本当に知らなかったんです。

そのおかげで衝撃が走りましたし、わたしは本を閉じました。

 

ホラーが苦手

わたしはホラーが苦手です。

ゾンビが出るのも苦手。

しかも、クローズドサークルのように逃げられない環境だとなおさら。

夢に見ちゃうんですよね。

 

読み進めたい気持ちはあったんですが、展開的にゾンビは出続けるっぽいし、わたしは家にひとりだし←

色んなことが気になって夜寝られない気がして読むのをやめてしまいました。

 

大きな期待を持って購入したこの作品に、ガッカリしてしまったんです。

ミステリは自由

本誌のはじめに、今村さんが鮎川哲也賞を受賞したことへの言葉を綴っています。

その中にあった心に残る一文がこちら。

恐れ多いのですが、実は本格ミステリに傾倒していたわけではなく、良き本格ファンなどとは口が裂けても名乗れない身なのです。そんな私が「読んだことのないミステリを!」という一念で書き上げた作品がこのような栄誉を賜ったのですから、本格ミステリとは私が思い描いていたよりもはるかに自由で懐の深いものなのだと実感しました。

本を閉じた、あの頃のわたしにはこの言葉が届いていませんでした。

今村さん、半端な人間だったわたしを許してください。

今回、映画化することになると聞き、読み進めていなかったこの作品が気になり改めて読みました。

 

再読は一気読み必至

さて、一年半前に読んだところをおさらいし、未知の領域へと進みます。

肝試しでゾンビが出てきたところ。

ここら辺りで以前は断念しました。

しかし、今回のわたしは違う。

ゾンビに対する恐怖心が半減しています。

過去に持っていた苦手意識はなくなり、純粋に話の先が気になり一気に読み進めました。

 

鳴りっぱなしの鼓動

ただ、やはりゾンビの存在は色濃く恐怖を運んできます。

最後まで緊張と不安の連続でした。

印象に残っているところしては、明智さんが襲われた場面。

序盤から鼓動が早くなりました。

 

ほんわかしたサークルコンパで訪れた紫湛荘は、一変して屍人荘にります。

そう考えると、もうタイトル自体も伏線なのか?!

 なんなんだよ!ゾンビが発生って!

と、頭がこんがらがってくるところに、ゾンビ大好き重元くんの解説はこの話の複雑化を解く鍵となっていきました。

「ゾンビの発生は必然だった」

そう重元くんが考察することに、現実的な恐怖をわたしは感じました。

なんだか、いつか現実の世界でも起こってしまうんではないだろうか、って。

そう考えると、この小説は現実離れしたものとは思えなくなりますね。

 

ただ、「ウォーム・ボディーズ」という映画の話題が出た時はちょっと安堵した。

あの映画はわたしも大好きで、ゾンビの概念が覆りました。

もし、ゾンビについて苦手意識がある方は、この映画を観て頂きたい!

あんな緊迫した場面で、重元くんがチョイスする理由も納得ですから。

 

 ミステリーに対する偏見を捨てる

「こんなミステリー読んだことない!」

読み終わって、やはりそう思わされました。

というか、わたしはミステリー作品に考えが随分偏っていたんだな、と考えさせられます。

 ミステリーは好きだけど、あくまでもそれは、わたしが望むような作品を好きだったわけで。

読みたいものを読めばいいんすが、思い込みで作品を決めつけ批評するのは良くなかったと素直に反省しています。

恐い、と思うことはしょうがないし、それも作者の意図かもしれませんが、そういった感情は置いといて読んでみるというのはわたしに必要だな。

 

班目機関の思惑とは

これはパンドラの匣(はこ)というより。戸棚だ。かつて、班目機関と呼ばれた組織の残した戸棚。今日彼らが開くのは、その引き出しの一つに過ぎない。

読み終わっても後を引き、気になる一節。

廃ホテルに置き去りとなった手帳も、重元くんが持って行った後は分からないままです。

屍人荘の続編も出ているとのことで、この辺りにまた触れていたら嬉しいな。

 おっと、また期待が一人歩きし始めている。

でも、期待することは悪いことではないのかな。

作品に対する望みが叶えられなかったとしても、それはそれと割り切る読み手の気持ちが大切なんでしょうかね。

 

映画版も期待大

既に公開が始まっている映画版。

何を隠そう、わたしは神木隆之介くんが大好きです。

そう、大好きです!!!!!

神木くん演じる葉村くんは、すごく、いいのではないかと思い、観たい気持ちが高まっています。

ただ、先にお伝えした通り、ホラーは苦手。

ゾンビを映像で観るのはきついかなあ・・・。

それでも、あそこまで細部に凝った話がどう収まるのかは見ものですね。

 

もし、同じようにゾンビの登場に本を閉じてしまった方がいたら。

ゾンビが出てくる前提で読み進めると、楽しく一気に読めます!

どうぞ、改めて本を開いてください。

 

続編も読んだらまたレビューしたいと思います◎

わたしの「クリスマスソング」~ももクロやエルヴィスなど~

はてなブログ 今週のお題「クリスマス」 

に乗っかって、わたしの「クリスマスソング」をご紹介します!

 

 

エルヴィス・プレスリー/サンタクロースがやって来る

洋題では HERE COMES SANTA CLAUSE /Elvis Presley

わたしが、一番はじめに思い浮かぶ、クリスマスソングがこちらです。

国民みんな絶対知ってるやつ☆

幼少期、クリスマスは家で過ごすことが我が家の定番。

母親が、洋楽のクリスマスソング集のCDを流し、そのBGMに包まれながら、クリスマスケーキを作ったり飾り付けをしたりしていました

その中で流れていて、よく覚えているのが、このエルヴィスの曲

今思えば、母のチョイスが渋いな~、と思います笑

童謡などではなく、洋楽集ってところがいい感じ。

わたしも、いつか同じことがしたいと思い、大切にそのCDは保管しています。

 

 GOING STEADY/惑星基地ベオウルフ

続いては、ガラッと変わってこちら。

わたしは、中学生からゴイステにハマっていました。

あんなに激情的なのに、美しい旋律と、甘い峯田さんの声

酔わないわけがない

キラキラとするクリスマスの街中に、悲しさを感じるような一曲です。

あの頃も今も、「告白」はドキドキして、恐いよね。

この曲を聴くと、クリスマスまでの焦りと淋しさを思い出すな

JUDY AND MARY/クリスマス

またまた、甘酸っぱい曲。

10代の頃は、この曲はなんだか幸せな曲だと思っていました。

「2人だけで過ごすMerry Christmas」って歌詞だから・・・

でも、大人になって歌詞をちゃんと見ると、切ない歌なのかなって解釈に変わりました

だけど、鐘の音や鈴の音から始まるこの曲は、やっぱりクリスマスの時期に聴くのがぴったり

YUKIちゃんの、まだちょっとあどけないような歌い方が懐かしいですね。

 

サンタさん/ももいろクローバー

最後はこれ!!!

童謡のクリスマスソングをうまいことオマージュした、盛り上がること間違いなしのももクロちゃんのサンタさん!

4人バージョンも出ていました~。

とにかく!もう!かわいいんだから!!!!

4人になってからのZ伝説も大好きなんですよねー。

おっと、話が逸れましたが、とにかく盛り上がるこの曲は、クリスマスパーティーで流すのにもオススメです!

わたしは過去に、サンタさんをひたすら流しながら、大縄跳びをするっていうクリスマスパーティを過ごしました^^マネしていいですよ☆

 

更新されるクリスマスソング

わたしがご紹介したものでも、時代をかなり超えてオススメが出てきましたね。

テーマ的にはマンネリしそうなクリスマスですが、これだけ様々なクリスマスのヒットソングが出るって、本当音楽さいこう。←

今後も、どんなクリスマスソングが出てくるか楽しみ\( 'ω')/

 

オススメ曲があれば、ぜひ教えていただきたいです◎

【水族館】リニューアル後の海の中道マリンワールドに行ってみた

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マリンワールドに行くのは4、5年ぶりで、リニューアル後は初めて!

オススメすぎる、リニューアルした海の中道マリンワールドをご紹介します◎

 

 とにかく綺麗でおしゃれな館内

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さて、当日は晴天!

わたし達は日曜の朝いちばんにやってきました。

海の中道駅から降りて歩いて5分程です。

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クリスマスが近いので、館内もキラキラな装飾が施されています☆

 インテリアが印象的なさわやかなトイレ

さあ!まずはトイレだ!!笑

ということで、入ってすぐの2F中央のトイレにいきました。

ここでまず、びっくり!!

トイレ内もめちゃくちゃ綺麗でおしゃれなんです~。
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海を思い起こすような、さわやかな青色のタイル。
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手洗い場には、海の砂浜のようなインテリアも。
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中をのぞくと、館内で販売されているグッズが並べられていました

マスキングテープかわいい!乙女心をくすぐられます。

 

温かみのある、おしゃれなカフェレストラン

さあ、続いては腹ごしらえだ!

まだ魚たち見てないじゃんって思われました?

これは作戦。

レストランはお昼どき、日曜は特に込み合うそうです。(口コミ情報)

そのため、わたしたちは先にお昼ご飯を食べることにしました。
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こちらがメニュー。何にしようかな~。

席をとり、券売機で購入してお姉さんに渡し、待つスタイル。

その間にレストラン内を見て回ります。
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おっしゃれ~。街中のカフェみたい。
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チェックのスツールもかわいい!

全体的に木を基調とされていて、温かみのある落ち着いた雰囲気です。

そして、とっても広い。

レストラン内には、イルカプールが入っています。
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優雅に泳ぐイルカを見ながらお食事できちゃうんです

しかも、このプールの上はイルカショーステージ。

ショーの様子も垣間見ることができます。
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ショーの様子は、TVでライブ配信 されるので、本当に快適。

 

とっても美味しいランチ

ご飯ができました~。

友だちが頼んだのは、「シャークフィッシュバーガー」。
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その名の通り、サメのバーガーです!

白身魚フライのようで、美味しいそうですよ◎
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包装紙のサメのイラストが目印☆

わたしは、「和牛バーガー」を頼みました。
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この分厚さ!!!

和牛パテが、ジューシーで美味しい!

水族館だからといって、あなどれません。

 

また、ご飯を食べていると続々とお客さんがやってきました。

イルカが真横で眺められる席も限られているので、早めにレストランに入り、ゆっくりお食事することをオススメします!

 

工夫が凝らされた展示

お腹もいっぱいになったところで、お魚たちを見て回ります^^

 

見て触れて楽しむ

まずやってきたのが、ヒトデなどが触れるコーナー。
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勇気を出して手を伸ばします・・・
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ついつい「ひゃあ!!!」なんて声出しちゃいました。笑

固かった。特に動きはせず、大人しいヒトデちゃん。
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この通路は、2Fから1Fに降りる通路。

薄暗くしてブラックライトが照らされて、わくわくします。

興奮するほどの大水槽

館内でも、特に広い場所にやってきました。
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ここは圧巻ですね。

スタッフさんが潜水してショーを行われる時間もあります。

ただ、大きな見どころなので、とっても込み合います。

暗いので、お子さんが迷子にならないよう注意!
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ずーっと見てられるほどきれいです。

神秘的な深海展

2020/2/2まで行われている深海展。
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このポスター、とっても素敵ですよね。

街中で見た時に、ぐっと心惹かれました。

この色合いが好き。
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深海標本コレクション

形も不思議なお魚たちがいっぱいでした。
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こちらは、骨格標本

色合いがとってもきれい。
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わたしはこの骨格標本がお気に入りでした。

 

期間限定の展示があることによって、またシーズンが変わって遊びに行ったとき新しい楽しみができますね。

次はなんだろう。

幻想的な光の仕掛け

色んな展示がある中で、光による仕掛けが印象的でした。
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こちらは、クラゲちゃん。

青色やぴんく色のライトが方々に照らされて、とってもきれいです。
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こちらは、床に照らされたエイ。

この光、泳いでいるみたいに動くんです。

こういった工夫も好きだな~。

屋外にも展示スペース

外にも動物たちはいます。
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大きなイルカのプールもありました。

この丸い窓から眺めるのが好きだったな~。
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ペンギンも外にいるんです!

あたたかい所がいいのかな。

すごく近くで見ることができて、とってもかわいい!

 

飽きることないショー

館内では、様々な動物たちのショーが行われています。

イルカにアザラシ、ラッコにペンギンなど。

一日に2回ずつほど行われているようなので、スケジュールを確認しながらうまく回ることをオススメします。

チャーミングなアザラシのマスオくん

今回わたしたちは、アザラシのショーを見ました。

アザラシの水槽は、レストラン横にあって、冬でもあったかく見ることができます。
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こちらが、アザラシのマスオくん

体がとっても大きいんですが、すいすいと泳いでいました。
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こちらは、マスオくんの芸!

ガラスにぴたーっとくっついてシャッターチャンスをくれます。

 

 大人も子どもも楽しめる!

久しぶりに行った感想は、とにかくとっても楽しかったです!

わたしはリニューアル後の方が好き!

ご紹介した通り、館内がお洒落になっているので、デートにも持ってこいです。

夏は涼しく見れるし、冬はあったかく見れるし、水族館って万能だな~。

わたしの一番のお気に入りはレストランです!

あそこだけでかなり満足するぐらい好きでした!笑

ぜひ遊びに行ってみてください◎