BLANK POP!!!!

好きな音楽や本について好きなように語ります。たまに街歩き日記なんかも。

【劇場版】エヴァを十数年ぶりに観てトラウマ克服したら違うものが見えた【エヴァンゲリオン】

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在宅補完計画にまんまとノった2020年のGW。

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STAY HOME期間のうちに、トラウマを克服しようと思いました。

怖くてグロいという思い出が大きいアニメ。

エヴァンゲリオン

運良くGWに期間限定で行われた過去の劇場版公開を鑑賞できたんです。

大人になって観たら、思い出と全然違ってとにかく面白い。

 

アニメオタクでもなんでもない私の、思うがままの感想や考察と未来への考えです。

後半に出てくる都市伝説も、ほとんど素人なので悪しからず。 

 

 

なぜトラウマ化したのか

私がエヴァを初めて観たのは中学生ぐらい。

今から15年程前。

作品自体を鑑賞する前に、テーマ曲にドはまりしていた。

残酷な天使のテーゼ

元々アニソンが大好きで、アニメ自体は観ていなくてもピアノでコピーしたり。

「なんか戦うアニメ」ぐらいの認識しかなかったけど、当時社会現象になる程流行っていたのでなんとなくアニメも観てみた。

ネットもさほど使っておらず、全くの前知識なしで見た思春期の私。

そんな無垢の状態で観たことを後悔するとは知らずに・・・。

 

第一のトラウマ「使徒の圧倒的恐怖」

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これは当時も今も変わらないけど、使徒は怖い

なぜ、圧倒的恐怖を使徒には感じるのか。

考えてみた結果、以下のことが思いつく。

  • 感情が見えない
  • 無機質なのに声を発したり液体が出る
  • 見たことないフォルムの敵

 

感情が見えない

私は小学生からミステリーが好きだった。

金田一少年の事件簿名探偵コナンのアニメもそのうちの一つ。

大半の殺人者には感情があって殺しをやる動機があった。

よくある戦隊もののアニメやドラゴンボールだって、強くなりたいとか地球を征服したいとか私利私欲が見えていた。

でも、使徒には感情が見えない。目的も分からない。

大人になって観ると違ったとらえ方ができるけど、子どもの頃の私にはそう感じられた。

だから、得たいの知れない恐怖が襲ってきたんだと思う。

 

考えてみると、ニュースで流れる殺人事件でも動機が気になる。

残虐であればある程「動機はなんなのか」と知りたい。

きっと「動機があってくれ」と知らず知らず願っているんだ。

理由もなく殺すなんて、一番怖い。

 

無機質なのに声を発したり液体が出る

生命が宿っているとは思い難い機械のような使徒

だけど、コアを破壊すると声を発する。

「きええええええええええええぇぇ」

「あきゅあああああぁぁぁぁぁぁあ」

みたいな、気持ち悪い断末魔。

そして、赤い血のような液体も出てくる。

感情が見えず無機質なのに、生命体であることを認識させられる瞬間。

同じ時空内のものとは認めたくないのに、存在を認識させられる瞬間。

動物的本能として、恐怖というか気味の悪さを感じる演出だと思う。

 

見たことないフォルムの敵

これは単純に知識の狭さでもある。

単純な形の使徒なんだけど、そのどこにでもありそうな形体がなおさら恐怖を煽った。

今までそんなフォルムの敵は知らなかったからだ。

 

でも、最近デジモンアドベンチャーの初期が改めて放送されているのを観たら、ちょっと使徒っぽい気がした。

結局は、色んな要素が絡まって怖かったんだよね。

 

第二のトラウマ「捕食や戦闘のグロさ」

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中学生当時、エヴァと同じぐらいのトラウマを植え付けた漫画もある。

多重人格探偵サイコ

 

しばらくお肉を食べられないぐらいの衝撃を受けた。

 

エヴァは不思議なもので、あれだけ大きくて機械っぽいのに急に人間みたいになる。

皮膚が露わになったり、戦闘シーンでダメージを受けると血しぶきが飛び内蔵なんかも飛び出る。

多重人格探偵サイコ」に比べると全然グロくはない。

でも、漫画と違ってアニメは音も出るし映像で画が流れていく。

その様子がとてもグロテスクに感じて怖かった。

「捕食」がまた怖いのなんのって。

 

ふと思い出す。

小学生の時、クラスで飼っていたメダカが飼育不足で共食いしちゃったことがあった。

あれはそんな風に感じなかったのに、人間の形ってだけで途端に気持ち悪くなる。

都合よくできた思考回路だわ。

 

第三のトラウマ「童謡」

私にとって一番のトラウマとなるのが、劇中に流れる童謡。

「今日の日はさようなら」

使徒に侵食されたアスカが乗るエヴァ参号機。

それを自らの意思とは反対にダミープラグで戦うこととなるシンジ。

アスカの生死をいとわず残虐にエヴァ参号機を破壊していくシーンに、この童謡が流れる。

これは誰もがトラウマになった曲でしょう。

 

いつまでも 絶えることなく ともだちでいよう

明日の日を夢見て 希望の道を

空を飛ぶ 鳥のように 自由に生きる

今日の日はさようなら また会う日まで

信じあう 喜びを 大切にしよう

今日の日はさようなら また会う日まで

また会う日まで

出典:「今日の日はさようなら」 

   歌詞 金子昭一

どれだけ時間が経っても、この曲を聴くとエヴァを思い出す。

大人になると「すごい演出だな~」と思えるけど、子どもの頃は違う。

ただただ怖くて、二度とこの曲を聴きたくないとさえ思う。

 

翼をください」は、流れたシーン自体はさほど怖くなかった。

それでも、エヴァと直結するので苦手になってしまう。

 

トラウマは克服できたのか?

十数年の時を経て、一気見した「劇場版エヴァンゲリオン」。

結果としてトラウマは克服しました。

冒頭にも書きましたが、恐怖なんかを上回る程の面白さがあります。

 

全然グロくない

そう、驚く程にグロ要素はないんです。

一番に驚いたのがこれでした。

この十数年の間に、たくさんのものを観てあらゆることを経験したからかもしれません。

過去に苦手だと感じていたグロ要素は全くありませんでした。

今のアニメや漫画でリアルな戦闘描写が増えたのも、耐性がついた理由のひとつかな。

腕を引きちぎったり内蔵が飛び出る場面はほんの一瞬。

気持ち悪いと思うようなグロ要素はほとんど画面に映りませんでした。

もちろん、感じ方は人それぞれなので耐性がない方はご注意くださいね。

 

童謡に嫌悪感を抱かない

もはや、エヴァといったらこのシーンという程有名な童謡。

流れると分かっていたからかもしれません。

「ああ、これこれ…」と懐かしさと高揚感すら覚えました。

そして「トラウマを植え付ける程の素晴らしい演出だ…」と感動します。

 

作品を鑑賞したことを後悔するほど負の感情しか持てなかったのに、全く嫌悪感を抱きませんでした。

今なら楽しく歌えそうなほど。

 

都市伝説に繋がっている?

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今回私が鑑賞して感じた個人的見解があります。

エヴァは現代で語られる都市伝説を表した未来図」

もし同じように感じた方がいたら本当に嬉しいです。

それでは、私の勝手な解釈をお読みください。

 

関暁夫が語る都市伝説

ちょうど2020年4月29日に「やりすぎ都市伝説」が放送されていました。

都市伝説は好きなので、以前からよく見ていた番組。

その中で、関さんがこれからの人類の在り方について毎回語っています。

 

ノアの箱舟

「今後生かされる人物であるかは、ふるいにかけられる」

人類が進化し地球と共に生きていく過程には、必ず破壊が起きているんです。

今後もそれが起こり得る中で生きていけるのか。

ノアの箱舟であるような、何かしらの母体に乗り込み生かされることができるのか。

自らの意思とは別に人類は選別が行われているらしい。

 

そんなに深く都市伝説を勉強しているわけでもないので、話半分で聞いてました。

でも、コロナによって世界が変わろうとしている今、形はどうであれノアの箱舟選別が知らず知らず起きてるのかもしれない。

なんて、不謹慎なことも考えてしまいます。

 

エヴァの世界ではセカンドインパクトによって人類の大半が滅亡した。

冬月コウゾウは「破壊によって人類は進化する」みたいなことを言っていた。

 

エヴァの世界も、都市伝説も、現在の世界も。

全て同じようなものに感じます。

滅んでいく先に進化があって、残れる者のみが生きていくのでしょうか。

 

魂永遠説

「AIの進化によって人類は形を持たず永遠に生きる」

関さんは人類が今後求めていく在り方をこんな風に語っていました。

 

エヴァの中で通ずるものを感じたのがゼーレ。

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 碇ゲンドウはゼーレに対し「魂の形を変えた生命体」と発言しています。

そして、碇ゲンドウ自身からは人類と世界が別の形を目指すような目論見を感じます。

 

関さんが言うこれからの人類が目指す形というものが

人類補完計画

なのではないかと思わずにはいられません。

 

エヴァは別次元の世界ではない

今回十数年ぶりにエヴァを観てトラウマを克服しました。

同時に見えた違うもの。

それは「今後起こり得るかもしれないリアルな地球の形」です。

 

発達していくテクノロジー

それに伴い破壊されていく地球の自然。

防ぐことのできない新しいウイルス。

人類一丸となって危機的状況を乗り越えようとする絆。

 

‘‘今後起こり得る‘‘ではなく‘‘すでに起きている世界‘‘なのかもしれませんね。

 

劇場版最新作を早く見たい!

ごちゃごちゃと考えを綴りましたが、結果としてとても面白かった!

様々なことを考えながら鑑賞できるのも、大人になった証拠な気がします。

とにかく「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」が楽しみです!

 

当初予定されていた公開日は2020年6月27日でした。

しかし、コロナの影響により公開延期が決定。

悔しいですが、おうち時間によりエヴァと改めて向き合えたのは嬉しいこと。

 

今一度、エヴァンゲリオンを鑑賞してみませんか?

昔と違った見え方がきっとあるはずです。

 

 

お題「#おうち時間