【ハジマザ】2020/2/22 ハジケテマザレ ライブレポ【HEY-SMITH】
「私は今、大好きなバンドたちに会いたい」
今週のお題「会いたい人」
フェス当日から2ヶ月以上経過しているが今さら?というライブレポ。
あの頃はコロナでこんな世界になると思っていなかった。
iPhoneのメモ帳に走り書きしていたハジマザの感想。
時が経つにつれどんどん出せなくなって。
大阪まで遠征してライブに行ったことへの罪悪感がないわけではない。
3月に入ってみるみる状況は変わっていった。
行けたはずの東京事変やZOCのライブが中止。
様々な春フェスや夏フェスの中止報告。
ヘイスミのツアーも全面中止。
そんな中でも、猪狩さんは夏のハジマザを諦めていない。
私もハジマザを諦めたくない。
音楽もバンドもライブも息絶えてほしくない。
2020/2/22に大阪で行われたサーキットフェス「ハジケテマザレ」が、どんだけ熱くて素晴らしくてカッコ良くて生きる力をもらったライブかってことをここに残します。
詳しいセトリなんかはネットを探せば出てくるので今日は割愛。
ライブで感じたこと、印象に残ったことを中心に綴っています。
2020冬のハジマザ
仙台~東京~大阪と、ツアー形式で行われたハジマザ。
私が行った大阪では下記の6会場で、総勢25組のバンドがライブを行った。
大阪はツアーラスト。
仙台や東京ではトリのヘイスミスで入場規制がかかる程の盛況ぶり。
SHANK
15時開演と早い時間帯にも関わらず、はじめから箱が8割程は埋まっていた。
曲が始まるなりほぼ満員という状態に、愛され具合を感じる。
一曲めから肩車が何組も目に付く。
惜しい気持ちはあるものの、別会場で目当てのバンドがいたため2曲のみ聴いて移動。
SHIMA
同郷、北九州出身のSHIMAがBIGCATで一組目。
開演15分前なのにフロアには20人ほどしか人がいない。
1階ではJSBのエリーという人がいて、そっちのが客多いぐらい。
5分前にやっと5割ほど埋まってきた。
一曲目からZMSジャンプで大盛り上がり!やっぱりパワー溢れるライブだわ。
以下、エガッチョMC
「ヘイスミとは10年の付き合い。
ヘイスミのが売れてるってのが気に入らん。
売れてるヘイスミが気に入らんのじゃなくて、
俺らが売れてないのがおかしい!
今日このライブを見たお前らは、SHIMA凄かったって周りに言え!」
エガッチョがフロアに降り、会場内の熱気は最高潮に。
気づけば9割も人が埋まってて、寒空の外が嘘のように汗が飛び散る。
SHIMAは本当に凄かった!!!
PALM
なんばHatch2番手のPALM。
開始10分後に到着すると、SHANKに比べたら人は少ない印象。
初見だからこそ驚いたけど、地鳴りのように響き渡る轟音。
THE・ハードコア!という音楽。
ボーカルがマイクを叩いたり頭に打ち付けるパフォーマンスが印象的。
普段は、なんばハッチの楽屋より狭い「ほかげ」というライブハウスに出てるとMCで語っていた。
ライブの印象からすごい怖い人たちかと思いきや、気のいい音楽を愛するおっちゃんたちだった。
中盤にさしかかったところで、ふと気づけばフロアに猪狩さんの姿が。
1階の音響前あたりでPALMを嬉しそうに見つめている。
曲に合わせ頭を振ったり拳を挙げる場面も。
周囲も猪狩さんがいることに気づくけど、純粋にPALMのステージを楽しんでいるため声はかけない。
この雰囲気がまた、ハジマザのいいところなんだよな~と実感。
お客さんはもちろん、演者も心から音楽を楽しんでる。
そんな中、フロアではカンフーモッシュが盛んに行われる。
足の靭帯を痛めていると語っていたボーカルさんも、最後は思わずフロアへ。
もみくちゃになりながらも叫び、周りではモッシュに汗が飛び散る様子はライブハウスならではの景色。
野外フェスではなく、サーキットライブだからこそ起こる奇跡だ。
ハルカミライ
仙台と東京で入場規制がかかったと聞いていたため、ヘイスミまでなんばHatchを動かないことにした。
なんばHatch3番手はハルカミライ。
人はぎっしり埋まり、もう満員状態だ。
リハから盛り上がり、今か今かと開始を待つフロア。
その様子は、人気があって今勢いがあるバンドと一目で分かる。
初めて見たステージ上の姿は、肩の力を抜くのがうまく、魅せ方を熟知しているなと感じた。
なんとまあ、ライブ開始早々フロアに突っ込み暴れ回るボーカル。
「ハジケテマザレ!でも、混ざり切ってたまるか。
絶対に溶けてやらねー!」
イベントを盛り上げながらも、自分のバンドの個性を掲げるハルカミライ。
どの曲でも、フロアからの歌声は途切れることなくなんばハッチ全体が1つになっていた。
途中、フロア最前列にいた男性をステージに上げ「すごいから!このすごいの見て!」と拳を突き上げるフロアの様子を見せる。
目を点にしながらも、その景色と状況に感動している男性。
思わず、口を押さえ涙ぐんでいる姿はついもらい泣きした。
夢のようなライブを現実にするバンドだ。
音楽も初めて聴いたけど、 絶対にまたライブを見たいバンドのひとつになった。
04 Limited Sazabyz
ヘイスミの出番前はフォーリミ。
今日のなんばHatchで初めてミラーボールが回った。
輝きが増し続けるフォーリミを表したような煌びやかな照明だった。
Squallを演っている最中、
「大好きなヘイスミが用意してくれたこのステージ!」と叫ぶGEN。
ヘイスミとの絆、猪狩さんとの信頼関係の深さを感じる言葉だ。
フォーリミのライブって、なんで泣けるんだろう。
特別演奏や歌が上手いってわけじゃない。
音楽への愛と熱量が伝わってきて、ただただカッコいいんだ。
報われない気持ちや日常への不満なんかを、包み込んで消してくれるようなライブをするのがフォーリミだと思う。
今日この場にいてよかった、聴けてよかったって思わずにはいられないライブだった。
HEY-SMITH
ハジマザのトリを飾るのは、もちろんヘイスミ。
ヘイスミで入場規制くらってたまるか!と、BIGCATで演っていたdustboxを泣く泣く諦めた甲斐があった。
これまで満員に近いと思っていたのが嘘のように、お客さんは波のように押し寄せる。
毎年開催されていたハジマザが、2019年はなかった。
待たされ焦らされたうっぷんを晴らしてるんじゃないか?と思うぐらいフロアは踊りまくり暴れまくり。
楽しく熱いライブを一日見た最後だけど、全てを凌駕するようなカッコよさがヘイスミにはあるんだよな~。
いつもふざけてるのに、MCの時むっちゃくちゃカッコイイ猪狩さんは本当ずるいな。
私も、へっとへとになるまで踊りまくったので、ヘイスミのレポだけなんかふわふわしてしまう。笑
とにかく、生きてて良かった!ここまで頑張って過ごして良かった!そう思えるライブだったんです。
音楽はいつだって勇気と希望をくれる。
音楽があったから、腐らずここまで生きてこれたんだ。
また、きっと近々会えるはず。
そう信じています。